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【秋葉原17人殺傷 初公判】(5)

 《引き続き、検察官による被害者の被害状況説明が続いている。大型モニターの脇に据え付けられたボードに張られた大きな地図を前に、若手検察官がはっきりとした声で悲惨な事件の状況を語っていく。地図上では事件現場の家電量販店や、大通りなどが色分けされ、被害者が殺傷された位置も図示されており、状況は一目瞭然(りょうぜん)だ》

 《加藤智大被告(27)は時折まばたきしつつ、検察官の説明を、じっと見つめながら聞き入っている》

 検察官「Iさんは、前方からトラックではねた大きな音を聞いて、交差点に近づいていきました。すると、本件交差点の南側に集まっていた群衆がIさんに向かって走ってきました」

 「その直後、被告がIさんがいる方に走ってきました。Iさんは被告に、正面から前胸部をダガーナイフで1回刺されました。そのまま中央通りの車道上まで逃げて、倒れ込みました」

 《それまで検察官を見つめていた加藤被告は、ここで視線を下に向け、メガネの位置を直した。表情に変化はない。検察官の説明は続いた》

 検察官「Iさんは、通りがかりの人たちの救護を受けましたが、同日午後2時18分ごろ、右前胸部刺創に基づく右房損傷、右肺損傷による失血により亡くなりました」

 《被害者一人一人が、加藤被告から殺害されるまでの様子を詳細に説明する検察官。村山浩昭裁判長の方を見ながら、時折地図の前から離れ、裁判官に近い場所に置かれた譜面台に乗っている冒頭陳述書を読み上げている》

 検察官「Kさんは、中央通りを南から北に向かって歩いていきました。群衆が走ってきたのでKさんも南方向に向かって走って逃げました」

 「そこへ、被告が走ってきて、Kさんは、被告に背後から左背部をダガーナイフで1回刺されました」

 「Kさんは病院に搬送され、一命を取り留めましたが、全治まで約2カ月間を要する左背部刺創、右腎臓損傷などの傷害を負いました。Kさんは心的外傷後ストレス障害に苦しんでいます」

 《一命を取り留めた人もその後遺症で苦しんでいる様子が被害説明で明らかになっていった》

 《検察官は、ここで話題を変えようとするが…》

 検察官「争点について説明します…失礼しました。巡査部長(加藤被告を取り押さえた警視庁万世橋署地域安全課の巡査部長、法廷では実名)の被害状況を説明します」

 《いったん争点説明をしようとした検察官だが、18人目の被害者の状況説明に戻った。どうやら、あまりにも多い被害者の説明が続き、若干混乱してしまったようだ》

 検察官「巡査部長は警視庁万世橋警察署に勤務する警察官であり、秋葉原交番で勤務していました。被害状況については、先ほど述べた通りです」

 《ここまで説明した後、争点の説明に移る》

 検察官「本件の争点は3つです。1つ目は、Hさんに対する殺人未遂罪における殺意の有無です。2つ目は、巡査部長に対する公務執行妨害罪における公務性に対する被告の認識です。3つ目は、本件各犯行時における被告の責任能力の有無および程度です」

 《検察官はこれまで同様、丁寧なはっきりとした声で、裁判長を見つめながら、争点の立証方法を説明していく》

 《加藤被告は、再び鼻に手をやり、メガネの位置を直した。その後、まばたきをしながら検察官に目を向けた》

 検察官「ダガーナイフで切りつけられたHさんに対する殺人未遂罪における殺意が認められることを、主に3つの事実によって立証します」

 《検察官は、Hさんに対しても不特定多数の通行人などと同様、概括的殺意を持っていたこと、ダガーナイフが十分な殺傷能力を持っていたこと、現実に傷害を負わせていることなどで、殺意があったことを立証すると説明した》

 《さらに、殺人未遂罪、公務執行妨害罪の立証方法を丁寧に明確に説明する検察官。続いて、大きな争点となっている、責任能力の立証方法の説明に移る》

 検察官「検察官は、被告に完全責任能力が認められることを6つの事実により立証します。1つ目は、起訴前に実施された精神鑑定の結果、被告人には、何らの精神障害も認められなかったことです。2つ目は犯行に至る経緯や動機は、了解可能な現実的なものであったという事実です」

 《検察官はさらに、犯行が計画的で一貫性がある▽自分の行為の意味や性質の認識、違法性の意識などがあった▽以前から思い通りにならないと暴力的な行動に出ており、犯行時の被告の思考や行動は被告の人格と異質なものではない▽精神障害は認められず、知能程度は高水準にあった−などと説明。それらを今後証明していくとした》

 《冒頭陳述の読み上げも最終盤に。検察官は、量刑を決める際に重視すべきとする、情状事実についての説明に移った》

 検察官「6つの事実を立証します。1つ目として、罪質が凶悪極まりないことを根拠付ける事実として、日曜日の昼間、多数の人が集まる歩行者天国において、多数の通行人を無差別に殺害し、又は殺害しようとしたものであることを立証します」

 「2つ目として、極めて残虐であることを根拠づける事実として、多数の人が安全と考えている横断歩道付近にトラックを突入させて5人の通行人に衝突させ、引き続き12人に対し、無差別でダガーナイフで突き刺すなどしたことを立証します」

 「本件犯行により、7人もの尊い命が奪われ、1カ月以上の傷害を負った7名を含め、10名もが重軽傷を負いました」

 「また、被害者感情も峻烈(しゅんれつ)です。遺族がいずれも死刑を望んでいます。また、関係者の処罰感情も厳しいものです」

 「次は動機です。自己中心的で身勝手な犯行で、無差別に計画し、社会に衝撃を与えました」

 「また、事件が大きく報道されたことから、一般予防の見地からも厳罰が望まれることなどを立証します」

 《ここまで読み上げた検察官。一息ついて、終了を告げた》

 検察官「これで終わります」

 《1時間以上にわたって行われた検察側の冒頭陳述の読み上げ。ここで、村山裁判長が、このあと弁護側が冒頭陳述を行うかどうか確認した》

 弁護人「10分ほどで読み上げが終わりますから、引き続き(弁護側の)冒頭陳述を行わせてください」

 《村山裁判長が了解し、そのまま弁護側の冒頭陳述が行われることに。弁護人の1人が立ち上がった》

 =(6)に続く

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by g0z62xscyl | 2010-01-30 21:40
 東京都は21日、東京芸術劇場ホームページ(HP)のリンク先の外部ウェブサイト「東京芸術劇場チケットサービス」が、HPを改竄(かいざん)するコンピューターウイルス「ガンブラー」に感染していたと発表した。閲覧者のパソコンにも感染が広がる可能性があり、都はサイトを閉鎖するとともに芸術劇場に問い合わせ窓口を設置した。

 都によると、感染していたのは、昨年12月17日〜今月19日。この間に2万3181件のアクセスがあった。今月9日に、利用者からの苦情で感染が分かり改善されたが、19日に別ファイルも感染していることが判明、サイトを閉じた。

 ネット上で利用できるトレンドマイクロ社のウイルスバスターで感染の確認や駆除ができる。窓口は(電)03・5391・2212。

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by g0z62xscyl | 2010-01-29 12:50
 携帯電話のゲームサイトで知り合った中学3年の少女(15)に対し、「お前の家族と友達を殺す」などと書いた手紙を送り脅したとして、大阪府警捜査1課は21日、大阪市城東区今福東3、龍谷大3年・亀山祐輔容疑者(22)を脅迫容疑で逮捕した。

 昨年末、少女が住む木造2階建てアパートで放火とみられる火災が2回発生し、けが人はなかったが全焼しており、府警は、亀山容疑者の関与について追及する。

 発表によると、亀山容疑者は昨年9月7日、少女が住む大阪府阪南市のアパート駐輪場で、少女の自転車の前カゴに「復讐してやる」などと書いた手紙を置くなどして脅迫した疑い。

 亀山容疑者は2007年8月に少女と知り合い、数回会った後、昨年5月頃に「久しぶりに会いたい」と手紙を送ったが、少女の母親から断られており、「会えないので、脅迫文を置いた」と容疑を認めている。

 火災は、昨年12月25日と28日のいずれも未明に発生。25日は、廊下などを焼いただけだったが、28日は200平方メートルを全焼。府警はいずれも放火とみており、付近で亀山容疑者が普段から使っている家族の車が目撃されたという。

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by g0z62xscyl | 2010-01-28 11:15
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる事件で、東京地検特捜部は23日午後、小沢氏を任意で事情聴取した。政治資金規正法違反容疑で逮捕された衆院議員石川知裕容疑者(36)らによる収支報告書への虚偽記載に対する認識や、土地購入代の原資について、詳しい説明を求めたとみられる。
 特捜部は、小沢氏側がゼネコンから資金提供を受けていたとみて、石川容疑者らの取り調べを続ける一方、事件への小沢氏の関与についても今後、捜査を進めるもようだ。
 関係者によると、聴取は東京都千代田区のホテルで、4時間以上にわたって行われた。小沢氏は終了後、午後8時ごろから、同ホテルで記者会見する。 

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by g0z62xscyl | 2010-01-26 15:50
 足立信也厚生労働政務官は1月19日の政務三役会議後の記者会見で、来年度の診療報酬改定について、電話対応や他の医療機関の紹介などの「かかりつけ機能」を診療時間外にも発揮し、地域医療を支えている医療機関と、診療時間外には対応しない「ビルクリニック」などでは、再診料と外来管理加算の合計額に「差があってしかるべきだ」との考えを示した。その上で、かかりつけ機能を有する場合には、「マイナスはあり得ない」と配慮する考えを強調した。

 足立政務官は会見で、診療時間外には対応しないいわゆる「ビルクリニック」などについては、再診料と外来管理加算の合計額を引き下げる可能性を示唆した。これに対し、時間外にも「かかりつけ機能」を発揮する医療機関に対しては、合計額が下がらないように配慮する考えを強調。両者の診療報酬に差を付けるための評価方法を検討する必要があるとの認識を示した。

 来年度の診療報酬の改定率は外来の0.31%に比べ、入院が3.03%で手厚くなっているが、足立政務官は、通常は入院して行う病理検査などを外来で行っているケースがあると指摘。「外来でも(評価を)充実させるべき部分がたくさんある」との見解を示した。


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by g0z62xscyl | 2010-01-25 17:21
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反容疑で逮捕された衆院議員石川知裕容疑者(36)が、土地購入代の4億円を小沢氏から借り入れることを公設第1秘書大久保隆規容疑者(48)から持ち掛けられ、その後、2人で小沢氏に相談に行ったと供述していることが21日、関係者の話で分かった。
 大久保容疑者は政治資金収支報告書の作成について、石川容疑者に詳しい指示を出していたとされ、虚偽記載に関与した疑いが強まった。 

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by g0z62xscyl | 2010-01-24 02:44
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件の捜査が進む中、19日始まった衆院代表質問。「政治とカネ」の問題を攻める野党と、守る民主党双方の議員が激しいヤジ合戦を繰り広げた。質問する野党幹部と鳩山由紀夫首相の声は、絶え間ない罵声(ばせい)にかき消されがち。傍聴席からは「議論の中身が聞こえない」とあきれる声も上がった。

 最初に質問に立った自民党の大島理森幹事長が、冒頭から鳩山首相の偽装献金問題と陸山会の事件に触れると、民主党議員席からは「自分のすねに傷はないのか」「疑惑を受けて農相を辞任したのはお前だろう」と激しいヤジが飛んだ。

 これに対し、野党議員は登壇した鳩山首相に「ドラ息子」などと応酬。答弁の最中も「金で権力を取ったんだろう」「お前のやったことは脱税だ」などと罵声を浴びせ続けた。

 約200人が詰めかけた傍聴席には、質問も答弁もほとんど届かない状態。しばらくすると、首をかしげながら席を立つ人も多かった。東京都杉並区の主婦(52)は「肝心の政策の話が聞こえない。国民の代表としてはちょっと恥ずかしい」とあきれ顔だった。

 小沢幹事長は開会30分後の午後1時半ごろ議場入り。ほとんど無表情なまま、次に質問した公明党の斉藤鉄夫政調会長への答弁が終わると、約1時間で退席した。【篠原成行、内橋寿明】

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